住宅ローン審査

こんにちは

今年は雪がよく降り、寒い冬ですね。
インフルエンザにもお気をつけ下さい。

さて、最近このブログで住宅ローンについてふれていますが、
今日も皆様が気になるであろう住宅ローン審査について、少し書きたいと思います。

【住宅ローン審査】

1、 住宅ローン審査の基本
住宅ローンを借りる際には、借り入れをする銀行が審査をしますが、銀行が一番危惧するのは貸したお金が返ってこない、貸し倒れです。これが多く起きてしまうと経営が成り立ちません。

住宅ローン審査とは、この貸し倒れを回避するために、キチンと返してくれる人か、どうか?
を銀行が見極める手段ということになります。

審査ノウハウは各銀行の重要機密事項であり、ほかの銀行に
負けないための独自のノウハウでもあります。

そのため、住宅ローンの審査はA銀行では審査が通らなかったけど、
B銀行では通ったということも起きます。
そのため住宅ローンの審査がNGになった場合、審査NGの理由は独自の重要なノウハウのため
教えてくれることは、ほぼありません。教えるとその対策を用意され、貸し倒れリスクの高い人を
見抜けなくなるからです。


2、住宅ローン審査のチェックポイント
 
返済比率は35%以下
返済比率=(住宅ローンを含めた一年間のローン返済額)÷年収

返済比率は、これから借りる住宅ローンと今借りているその他のローン、例えば自動車ローンも含めた年間の返済額を年収で割った比率です。

つまり、この返済比率が高い人は、収入の多くを返済にまわす必要があり、
返済が苦しくなるということです。
そのため、多くの金融機関、銀行ではこの返済比率が35%以下でないと審査を通せないという
基準を設けています。

例:年収450万 住宅ローン返済額 月10万、
その他ローン返済額 月4万
返済比率=14万×12か月÷450万=37.3%

この例の場合は住宅ローンの毎月の返済額を抑える必要があり、
そのためには借入額を減らすか、返済期間を延ばす必要があります。

もちろん、検討しているローンの金利の安いものに切り替えて毎月の返済額を
抑えるのも検討の一つでしょう。審査の条件に頭金の割合を判断基準に入れている銀行も多くあります。

大手都市銀行では、頭金が2割以上ある場合とない場合で優遇金利が違う商品を公開している
銀行もあります。担保掛目という表現を使う場合があり、これは頭金(自己資金)を除いた借入額が
購入価格の何%かをはかる数字です。

担保掛目=住宅ローン借入額÷購入価格
例:物件価格3000万 借入希望額2500万
担保掛目=2500万÷3000万=83.3%

この例の場合は、頭金を100万増額して担保掛目を80%にすることを意識しましょう。

実際、ここまで厳密に頭金の割合だけでNGになるケースは少ないですが、、頭金が多いに
越したことはありません。
審査だけでなく返済の負担を考えても、2割の頭金は物件選びの目安にしましょう。


□勤続年数3年以上

一般的な金融機関の審査基準では、同じ会社での金属年数は3年間を超えることが求められています。
ただ、転職が当たり前になってきた昨今では、この基準自体の重要度は下がってきていて、勤続年数が理由で審査が通らなかった方は、勤続年数の審査項目のないフラット35がおすすめです。


□ほかのローン利用などが多い

カードローンや自動車ローンなど、住宅ローンの返済負担も、審査基準に入ります。
これは先程の返済比率にも関連してくるポイントですが、複数の借り入れのある方は貸し倒しの可能性が
高いと判断されます。
複数というより合計の借入額が審査の基準となります。

合計借入額の多い方は、一度返済などしてから審査に臨みましょう。

また、クレジットカードなどの限度額で200万の枠を持っていて、毎月5万円しか借りていない。
という方でも200万円を一気に借りれる可能性の高い方というジャッジをされて、審査上不利になるケースがあります。
使ってないクレジット枠のものも、整理しておくことをお勧めしています。


□団信に入れない健康状態もNG

一般に金融機関は、住宅ローンの借入条件の中に、「団体信用生命保険に加入できること」という項目を
入れて込んでるケースがほとんどです。

団体信用保険とは、生命保険の一種で住宅ローンの返済中で死亡、もしくは高度障害になってしまった場合に残りの住宅ローン残高を保険会社が支払うというもので、これがないと、銀行が死亡時の貸倒負債を負うことになります。
これでは経営が成り立たないため、ほとんどの銀行で、この団信への加入が義務化されています。


□個人の信用力の審査がある

住宅ローンもキャッシングやカードローンと同様に個人の信用情報を個人信用情報機関でチェックします。これは過去に返済事故が起きていないか、現在の借入状況はどうなっているか?
がほぼ確実に把握できるものです。つまり、いくら嘘をついてもばれてしまいます。

ちなみに、審査通過後に他のローンを借入するのもやめた方がいいです。これは、住宅ローンの審査が通過し、お金が振り込まれる前にも信用情報機関で現在の借入状況のチェックがあります。


□完済時年齢が高すぎる場合はNG

当たり前ですが、完済時75歳などになっていた場合、働けないのにどうやって返済していくの?ということになります。もちろん2世帯住宅でリレー返済という形の住宅ローンもありますが、基本的には退職前に、完済する計画を組まないと審査が通る可能性が低くなりなす。


住宅ローンの審査って細かい所まで隅々調べていることがよくわかりますよね!

まだまだ書けるのですが、それはまた、別のお話で・・・

PageTop